
episode - 11「水鏡」/執筆中
[ 新しい朝 ]
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気が付くと ”彼女” は誰かの部屋にいた。
馴染みのない色彩の中で、ひとり佇んでいた。
「お嬢さん、お嬢さん?」
ドアの向こうから声がする。
少し早口で 気の強そうな女性の声が彼女をドキリとさせる。
間もなく足音も鳴り始めた。
階段を上がるように床を打つ音が、待つことも無くどんどん近づい...