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「頑張ってる君へ」

サハラ

2019-12-03
イラスト
4 COMMENTS
褒める

「よく頑張ったな」

――ありがとう
――お疲れ
――助かるよ
――いつもごめんね


献身的な彼女は、これまでに沢山の感謝を貰っただろう。
仕事になれば、それは賃金に返還される。
例え根本的な悪人ではなかろうとも、尽くされることに慣れ切った者は、感謝する気持ちすら知らない。

けれど、にこやかに、あざやかに責務をこなしてゆく器用な彼女には、誰もその労働を称える者は居ない。
本人自身も今やそれが当然となっていて、自分の境遇を顧みることもなかった。
親すらも、今や二十を超え、不器用を得意な分野と笑顔の衣でひた隠しにする明るい彼女に抱いているのは、
ひたすらに申し訳ないという気持ちだった。

彼も、偶然にも彼女の弱音や不器用な姿に触れる機会が無ければ、その他と同じだったはずだ。
5歳も年下の未成年が彼女を褒めるなんて、高慢な事だ。
それでも、伝えたかった。
彼女が頑張っていること。それを称賛し、労う存在が居るということを。

彼女ははにかんで微笑んでいた。


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Comments 4

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匿名なお客さん  

朝霧さんの笑顔がぐぅかわすぎてほっかほか(*ฅ́˘ฅ̀*)♡
なんか朝霧さんたちの作品は「頑張れ朝霧さん」ってタイトルが似合う気がしてきました~
「ガンバレ望月くん」な気もするけど…w

2019/12/11 (Wed) 20:25
サハラ

サハラ  

Re: タイトルなし

>匿名なお客さん
なかなか難しいのですが、私としても、
メインヒロインである朝霧さんは出来る限りかわいくかきたい、描いてあげていと思い、いつも描いてる次第です。
確かに、物語の目的の為に、どちらもそれぞれ頑張っている流れになっていますね(笑)
もしタイトルを付けるなら、小説が完結した際に、改めてぴったりな題名をかぶせてあげたいなと思います。
でも、いまのところあなたの提案して下さったタイトルがしっくりきますね^^

2019/12/12 (Thu) 22:42

ひもたか  

こんばんは。

年下の望月君に撫でられる朝霧さん、イラストを見ると暖かい気持ちになりますが、
文章はジーンと来ますね。
仕事もそれぞれですが、中には精神的にすごく消耗したり難しい仕事もある訳で、
上手く事が運んでも特に労いの言葉をかけられることも無くて、それが普通だと思います。
逆にそれで感謝されると、後で面倒な仕事を振ってくるのかなと勘ぐってしまったり(笑)

それでも自分は仕事を頼んだ相手が成果物で応えてくれたら、きちんと感謝しようと思います。
……就職試験の解答みたいになっちゃった(苦笑)

2019/12/20 (Fri) 21:36
サハラ

サハラ  

>ひもたかさん
仕事でもすごい頑張って成果を出せたら、職場の仲間にくらいは純粋に労いの言葉を掛け合いたいですよね。
以前居た職場に、器用な人間が居ました。愛嬌があり自己主張の出来る人間だと、仕事でも周りが必然的に労ったり褒めたりしていました。
何でも簡単にやってのけてしまうように見える人や、プライドが高くてついつい同様な虚勢を張ってしまう人だと、周りは成果物への感心やお祝いはあっても、本人への”お疲れ様”って意識を抱きにくいようですね。
”本人は大した事もしているつもりもないのに、疲れているかのように扱っては、逆に失礼なのでは…?”という、遠慮もある気はします。

もし私が就職試験官だったら、ひもたかさんは採用したいです(笑)
親しき仲にも礼儀ありで、言われて別に特別嬉しくなくても、言われないとモヤッとしたりする。
その積み重ねが人間関係に影響を起こしていたりするので、挨拶や感謝は細やかにしておく方が、悪いことはないと思えます。

クリスマスが挟り思うように段取りよく物事がこなせていなかった為、お返事が遅れてしまいました、すみません。
ご感想、有難うございました。

2019/12/27 (Fri) 17:36

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